‘’誤認説に反対しています‘’

 2022年8月17日、コロナで中断していたフィールドワークが約3年ぶりに再開しました。当日のようすが千葉日報に掲載されました。

保存会の市川正廣さんは、当日の参加者に以下の文章を配りました。


‘’誤認説に反対しています‘’

福田村事件追悼慰霊碑保存会


「朝鮮人と疑って~」
「朝鮮人と間違って~」
「朝鮮人と誤認して~」

と、いろいろありますが、私たちはこの「誤認説」に反対です。
「誤認説」は犠牲者の追悼にならず、加害者の都合の良い言い訳(方便)と考えます。
犠牲者側は、全く何の理由もなく殺害を受けたわけです。
加害者が裁判などで、この言い訳を強調したのは、罪の軽減を図るためのものでした。

「誤認説」は「朝鮮人」ならば殺していいのかと、なりませんか。
聞き慣れぬ、「讃岐弁説」は、こじつけ理由ではありませんか。
身分証明の、薬行商鑑札(香川県交付)を示し「日本人」であることを訴えました。
が、自警団等は「不審者」として集団暴力・虐殺行為に及びました。大量殺人事件です。一切の弁明は不要です。

香川県の「被差別部落」出身については、背後の何の説明も無しに、この説明は要注意です。
「部落差別」と行商の関連性、事件後に受けた「被差別部落」出身への不当な扱いこそが、問題なのです。

出身地、〇〇郡の説明は、過去は示していましたが、現在は「被差別部落」が特定される懸念があることから示していません。

「部落差別」「民族差別」「職業差別」「よそ者差別」等の「複合差別事件」と考えます。

善良な農民が、なぜこの様な事件を起こしたのか?等と史実確認もせずに思い込み発言なども、最近のべる人もいます。史実とは違う発言者も見受けられます。残念な事です。

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